こんにちは、IT企業で人事をしている労務女子なおです。本記事では、これまで人事として採用に携わる中で読んだ書籍のうち、採用について考えるうえで自分の視点を広げてくれたおすすめの3冊を紹介します。
採用に関する書籍には、面接の方法や採用広報、採用マーケティングなど、実務に直結するさまざまな本があります。一方で、実際に採用に携わってきた中で振り返ると、採用の仕事は、正解のない壮大な仲間探しのプロセスであり、本を読めばそのまま正解が見つかるものではないと感じています。
そこで今回は、具体的な採用テクニックを学ぶための本というよりも、「採用とは何か」「どのような人を採用するのか」「採用を取り巻く環境はどう変わっていくのか」といったことを考える際に参考になった本に絞りました。紹介本の数を増やすことを目的とせず、実際に読んだ中からおすすめしたい3冊を紹介します。
採用について考えるおすすめ本3冊を比較
| 書籍 | おすすめの人 | 特徴 |
|---|---|---|
| 採用学 | 採用を体系的・理論的に考えたい人 | 経験や感覚だけではなく、研究の視点から採用を捉え直せる |
| 採用基準 | 「どんな人を採るべきか」を考えたい人 | 人材を見る視点や、自社にとっての採用基準を考えるきっかけになる |
| 人材業界の未来シナリオ | 採用市場や人材業界の変化を考えたい人 | 採用を自社の中だけではなく、人材市場という広い視点から考えられる |
3冊とも採用に関する本ですが、扱っているテーマはかなり異なります。「採用そのものを考える」「どんな人を採るかを考える」「採用市場の変化を考える」など、自分の関心に合った本から読んでみるのがおすすめです。
採用について考えるために読んでよかった本 3冊
それでは、3冊それぞれの特徴と、実際に読んで参考になったポイントを紹介していきます。
採用学 服部 泰宏(著)
採用という仕事を、企業ごとの経験や担当者の感覚だけではなく、研究・理論の観点から捉えることができる一冊です。
採用活動をしていると、「これまでこうしてきたから」「優秀な人はこういう人だから」といった経験則や感覚だけで考えてしまいがちです。本書を読むことで、普段の採用活動を客観的、論理的に見直すきっかけになります。
採用実務を経験したうえで、一度採用という活動そのものを体系的に考えてみたい方におすすめです。
採用基準 伊賀 泰代(著)
マッキンゼーで採用に携わった著者が、「優秀な人材とはどのような人なのか」「企業は何を基準に人を採用するのか」といったテーマについて解説した一冊です。
採用担当者として候補者を見る際、多くの方が自分なりの「優秀な人材」のイメージと照らしながら見ているものです。本書は、そうした自分自身の人材を見る基準について、改めて考えるきっかけを与えてくれます。また、その基準を考えることを通じて、リーダーシップの重要性を再認識させてくれます。
面接のテクニックを学ぶというよりも、「自分たちはどのような人を採用したいのか」を考え直したい方におすすめです。
人材業界の未来シナリオ 黒田 真行, 佐藤 雄佑(著)
採用を自社の採用活動だけではなく、人材業界や労働市場という少し広い視点から考える際に参考になる一冊です。
企業の採用活動は、人材紹介、求人媒体、テクノロジーなど、採用を取り巻く環境の変化によって、取りうるアプローチが大きく変わっていきます。こうした人材業界全体を理解するマクロな視点と、日々の実務とを行き来することで、採用活動を戦略的に検討することができます。出版から時間は経っていますが、人材業界の構造や変化を考える視点は、現在の採用市場を考えるうえでも参考になります。
日々の採用実務から少し視点を広げ、これから採用や人材市場がどのように変化していくのかを考えたい方におすすめです。
採用本を読むときに意識したいこと
採用に関する本を読めば、そのまま採用が上手くなるわけではありません。
実際の採用では、自社が必要とする人材を考え、現場と採用要件をすり合わせ、候補者と向き合い、入社後に活躍しているかを振り返る、といった経験の積み重ねが重要です。一方で、本を読むことで、普段当たり前だと思っていた自社の採用方法を相対化したり、自分自身の「人を見る基準」を問い直したりすることができます。
今回紹介した3冊も、具体的な採用実務の答えを得るためというより、採用について考える視点を増やすための本として読んでみるのがおすすめです。
おわりに
この記事では、採用について考えるうえで参考になったおすすめの3冊を紹介しました。
採用には企業やポジションによってさまざまな考え方があり、万人に共通する一つの正解があるわけではありません。だからこそ、自社の経験だけに閉じず、さまざまな考え方に触れながら、自分なりの採用観を持つことが大切だと感じています。今回紹介した3冊が、採用について改めて考えるきっかけになれば幸いです。
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