【人事労務おすすめ本】 労働法の基本を学ぶには?おすすめ厳選8冊を紹介

人事労務おすすめ本 Uncategorized

こんにちは、IT企業で人事をしている労務女子なおです。 本記事では、労務女子なおが人事労務の知識、実務を学ぶ過程で読んだ書籍の中から、おすすめの本を紹介します。

人事労務の具体的な実務というよりは、実務の前提となる労働法の基礎知識を習得するために役立つ本が多めの紹介となります。これまで人事労務に携わるキャリアの中で幅広い書籍を読んできた中から厳選した8冊です。

スポンサーリンク

初心者向けおすすめ本 3冊

人事労務の仕事に携わることになった初心者や関連知識を学びたい方にとって、1読することで人事労務や労働法に関する概観を理解できるおすすめの3冊を紹介します。 いずれの3冊ともに、初心者向けと言いながら、経験者であっても多くの気づきが得られる有用な書籍になっています。

プレップ労働法 第7版 森戸 英幸 (著)

労働法の世界を、森戸先生のユーモアと優しい語り口たっぷりに楽しく解説してくれる初学者向けにおすすめの入門書。法律に苦手意識を持っている方でも取っつきやすく、サラッと読めます。平易な表現で解説してくれながらも、内容もしっかりしており、労働法における考え方の要点を押さえることができます。初学者が最初に手に取る本としておすすめです。

人事の法律常識 第9版 安西 愈 (著)

労働法の基本的な知識を具体的な事例なども織り交ぜながら分かりやすく解説してくれる良書。
基礎知識とあわせて具体例なども紹介してくれているため、人事労務の実務をイメージしながら読み進めることができます。内容がしっかりしていながらも新書ということで、比較的短時間で読めます。

企業労働法実務入門―はじめての人事労務担当者からエキスパートへ 企業人事労務研究会 (著)、倉重 公太朗 (編集)

企業の人事労務担当者にとって、実務の中で知っておきたいことを見事におさえながら労働法全体の基礎知識を解説してくれる良書。法的な考え方に触れながらも、実務に役立つ内容が幅広く解説されており、人事労務に携わる新人さんには是非手元に置いておくことをおすすめしたい書籍です。

経験者向けおすすめ本 5冊

人事労務や労働法に多少なりとも関わったことのある経験者向けにおすすめのおすすめの5冊を紹介します。いずれも、鈍器になりそうな程に相当な分量がありますので、必要な箇所を部分的に読んだり、辞書的に活用したりしながら少しづつ理解を深めていくことも有効な読み方かもしれません。

労働法 第13版 菅野 和夫 (著)、山川 隆一 (著)

人事労務に携わる方であれば多くの方が1度は聞いたことのある菅野「労働法」。労働法の多岐に渡る論点について網羅的に解説してくれています。菅野先生は、労働法学を確立した第一人者であり、2024年度の文化功労者にも選出された方で、1985年刊行の同書「労働法」は、現在も多くの人事労務の実務家に愛読されている、正にレジェンドによるバイブル本。なお、同書は1408頁に渡る長さです。

労働法〔第5版〕 荒木 尚志 (著)

荒木先生による「労働法」。労働法の多岐に渡る要点を詳細かつ分かりやすく解説してくれている基本書。事例や判例を紹介しながら、法解釈における本質の理解を促してくれる点も同書が実務家から愛読される理由になっています。前述の菅野労働法と比較して相対的にライトで、頁数は932頁になっています。


労働法〔第10版〕 水町 勇一郎 (著)

水町先生による「労働法」。労働法を体系的にまとめつつ、具体的な事例も紹介しながら分かりやすく解説してくれる良書。紹介されている事例も実務家にとって直接役立つ内容である点も同書の特徴。前述の菅野労働法、荒木労働法よりは相対的にライトな574頁です。水町先生の書籍には、同書よりも詳細な解説のある「詳解 労働法」、より初学者向けの「労働法入門 新版」もあり、そちらもおすすめです。


就業規則の法律実務(第5版) 石嵜 信憲 (著, 編集)、他

就業規則の各テーマに沿ったそれぞれの法解釈を解説してくれている実務家にとって大変助かる良書。石嵜先生の法律実務シリーズは、同書以外にも多岐に渡るテーマの書籍が出版されており、「賃金規制・決定の法律実務」、「労働時間規制の法律実務」、「労働行政対応の法律実務」、「労働契約解消の法律実務」、「懲戒権行使の法律実務」など、実務家がリアルな場面での悩みを解消してくれる大変助かる実用書になっています。


労働基準法解釈総覧 改訂17版 厚生労働省労働基準局 (編集)

人事労務担当者にとって、法律の重要な観点を抜け漏れなく対応することを難しくさせている1つの要因は、主要な法律に加えて、多くの政省令や告示・通達等に大変重要な内容が含まれていることにあります。それらを一体的にまとめてくれており、手元に置いておいて、必要な際に辞書的に参照すると便利です。ちなみに、労働基準監督署に赴くと、労働基準監督官が活用されている場面を見たりします。


おわりに

この記事では、人事労務の知識、実務を学ぶ際に役立つ厳選のおすすめ本を紹介してきました。

人事労務や労働法界隈の方々にとっては比較的有名なものが多かったかと思います。いずれの書籍も、それ1冊だけで充分多くの知識を習得することができますが、できれば複数の書籍を読み重ねることで、労働法に関する深い理解、本質的な解釈、知識の定着が図れるのではないかと思います。

人それぞれ読みやすい書籍も異なるかと思いますが、本記事が少しでも参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました